時間も総菜も気力もない日。食事づくりのポイントは

こんにちは。 kopi rumah 主宰 食卓コンサルタントのみつはし さなこです。

先日、大学病院で息子の定期検査のため、朝から出かけていました。午前中に終わるつもりでいたのですが、午後も検査が追加になり、結局終わって最寄駅に戻ってきたのは夕方。そのまま息子を連れて下2人を保育園へお迎え‥という長い一日でした(汗)

支度で早朝からバタバタしていたので(そして昼過ぎには帰るつもりでいたので)、夕飯の支度はゼロ。さらにお風呂掃除や、子供たちの保育園の汚れ物や翌日の支度もあるので、夕飯ばかりに時間をかけられません。雨の中子供3人を連れて歩いていたので、惣菜を買うこともできず。こういう時もありますよね…

時間も総菜も気力もない日の夜ごはん、アンサーは

冷蔵庫にあったのは、数日前に作ったミネストローネと煮物の残りが少しずつと、細切りしておいたにんじんだけ。冷凍庫には一口サイズにカット済みの鶏もも肉がストックしてありました。こんな時は、煮込みスープに一点集中します(笑)

ちなみに帰宅後のダンドリは、

  1. 大急ぎで鶏もも肉を水を張ったバットに入れて、解凍開始
  2. お米を研ぎ、炊飯器をスイッチオン
  3. その間にお風呂掃除、保育園の汚れ物仕分けと明日の支度
  4. キッチンを整えて調理道具を揃える
  5. 玉ねぎをざく切りにする
  6. 鍋で鶏もも肉を炒める(煮込むので肉は半解凍でも大丈夫)
  7. 玉ねぎと細切りにんじんを加えて炒める
  8. ミネストローネ、そして水と顆粒コンソメを加えて煮込む(煮込みはル・クルーゼに)
  9. 10分ほど煮込んで完成(その間に副菜一品作ることができました)

こんな感じでした。にんじんが細切りだったので火の通りが早く、結果的に時短で仕上げることができました。

 

“ふだん”の生活における料理

私たちの日常生活には様々な場面があります。仕事だったり、子育てだったり、洗濯や掃除といった日々の家事だったり…もちろん睡眠や休息も必要です。それらが毎日同じ24時間という時間の中で、時には質や比重を変えながらバランスをとっています。

そんなギリギリの状態での料理は、いかに手短に仕上げるかだったり、わざと隙間の時間を作っておいて、並行して家事を効率的に片付けていくか、との勝負だなとつくづく思います。こんな時に一汁三菜など考えられぬ…。そんな時は、自分が「食事」に何を求めるかを大事にしています。

 

私が「食事」で大切にしていること

私が「食事」で大切にしていること、それはずばり「栄養バランス」です。と言っても、難しいことは求めません。意識しているのは、タンパク質とビタミン。つまり肉・魚や卵と、野菜です。今回は鶏肉と野菜で、栄養バランスをクリアすることができました。他に大事にしている栄養は炭水化物と脂質ですが、炭水化物は毎日お米を炊きますし、脂質は肉の脂や炒める際の油で補えると捉えています。ですので、タンパク質となる食材が決まってしまえば、あまり問題にしていません。

食事で大事なポイントが抑えられれば、あとはとことん手を抜きます(笑)というより、他の家事も優先せざるを得ないので、必然的に料理の負担をどうやって少なくするかを考えながら、献立を決めます。限られた品数で最大限栄養バランスを摂れるメニューは何か、作りながら他の家事を進めることができるか、食べた後の洗い物の数を抑えることができるか、なるべく食洗機で済ませることができるか…などなど(どれだけ横着するのだ)。

ですので、結果的に今回のような煮込みスープや炒飯などの短時間一品メニューになることが多いのですが、要さえ押さえられていれば(私の場合は栄養バランスです)、こういう日も良しとしています。今日できなかったことは、休日や余裕のある時にやればいいのです。

 

「大事なこと」を決めると料理がラクになる

料理に限りませんが、自分にとって譲れないことを決めておくことで、忙しいときや余裕がない時にどこまでやって・どこをやらないか、の線引きができるようになります。私の場合、「タンパク質とビタミンを摂る」という部分を押さえていれば、一汁三菜のような理想的な献立にこだわりませんし、惣菜で補うこともあります。今日は60点でもまあいいか、と大らかでいられるのです。

家事の中でも、料理は毎日発生するもの。よっぽど料理好きでない限り、毎日3回ちゃんと作ろうとすると、精神的に辛くなってしまいます。そんな時、自分にとって大事なポイントは何かを振り返り、やること・やらないことを線引きしてみてください。もちろん一度の食事でカバーできなくてもいいのです。食事の機会はまたあるのですから。