クライアントさんの声から見えた料理教室と実際のおうちごはんとの違い

こんにちは、kopi rumah主宰 食卓コンサルタントのみつはしさなこです。

先日、オンラインでレッスンを行ったのですが、レッスン後、そのクライアントさんからこのような声をいただきました。

「他の料理教室は決まったメニューに合わせて材料を用意するけれど、ここはメニューをアレンジしていくので、想像力が鍛えられる内容だった」

このクライアントさんは、これまでもさまざまな料理教室に参加されていて、いろいろな料理経験のある方でした。もちろん家でも毎日家族の食事作りをしています。

それでも、彼女は料理に悩みを抱えていました。話を聞いていると、一般的な料理教室とふだんの食事づくりは、同じ料理でも全く違うものだなと感じたのです。

料理教室のメニューは、忙しい日常の中で作るのは難しい

彼女は働きながら子供を育てている、所謂ワーママ。

早朝から一日のダンドリを考え、子供たちが学校や保育園にいる日中は働き、夕方はダッシュでお迎え、帰宅したら夕飯の支度・・・という切れ目ないスケジュールを毎日こなしています。もちろんこれ以外にも洗濯などの家事や子供の支度など、やることは山積み。

そんな一日の中で、食事にかける時間はどうしても限られてしまう。料理教室で作るような手の込んだメニューだったり、一見家庭的な揚げ物料理も、このような子供を育てながら働く日常では、どうしても限界があります。

私自身も、子供を保育園に預けながら職場に勤めていたことがありますが、一日どの時間も精一杯でした。

朝5時に起きてまず始めに夕飯の支度をし、時には夕方帰ってから冷蔵庫を見て、限られた時間でメニューを決めて作っていたので、彼女の気持ちはとてもよく分かります。

料理教室のようなメニューを作りたいと思っても、そのとき家にその材料が揃っているか、その日に材料が用意できるか、限られた時間で作ることができるかどうかで、料理のハードルが高くなってしまうのです。

また彼女との会話を通して、もう一つ感じたことがあります。それは、多くの料理教室やレシピツール(本でも動画でも)だけでは、キッチン料理の悩みは解消しきれないのでは、ということです。そう感じたきっかけはこんな一言でした。

「冷凍庫にずっとそのままになってる食材があるけど、もう使っていいのかわからなくて・・・」

おうちごはんの悩みは「何を作るか」だけではない

料理教室やレシピツールを使えば、「何を作るか」を解決することはできます。

でも今回のように冷凍庫にしまいっぱなしの食材がある場合(これってキッチンあるあるだと思うのです!)、冷凍庫内がどんな状態なのかや、どうやって処理すれば衛生面の心配を減らして調理に活用できるかは、料理教室やレシピツールだけでは自己解決しきれないと思うのです(全くできないとは言いませんが)。

料理を作ることも大事ですが、私は、どんな食材を揃えておくかや、保存方法、そして今回のようなトラブルシューティングも含めて、日々の食事づくりが成り立っていると考えています。

私のレッスンが「家にあるもので作る」をコンセプトとしているのは、「どんな食材を揃えておくか」、「どのように保存しておくか」、「どうやって活用するか」といった料理のバックグラウンドまでお伝えすることで、彼女のような、仕事に子育てに家事に、と忙しい人たちの食事づくりをサポートしたいからです。

 

そんな思いを込めたkopi rumahに、彼女は「あるようで無かった料理教室」と言ってくれました。私にとっては最高の褒め言葉です。

料理は嫌いじゃないけれど、ふだんのおうちごはんをより良くしたいという方、ぜひkopi rumahをのぞきに来てくださいね。