こんにちは、食卓コンサルタントのみつはしさなこです。
離乳食にブレンダーがおすすめで便利ってよく聞きますよね。
離乳食のために本当にブレンダーは必要なの?と気になる方もいるかと思います。
確かに、ブレンダーで離乳食を手早く作ることはできますが、離乳食だけしか使い途がなかったらもったいないですよね。
そこで、今回は私自身の子育て経験から、離乳食作りにブレンダーが必要なのか、お話ししたいと思います。
- 結婚してから料理をはじめた、元料理苦手主婦
- 資格や教室を通して、独学で料理を学び苦手を克服
- 現在3人の子育てを通して3回の離乳食を経験
料理苦手から料理を克服した子育て主婦です。
実際にブレンダーも家にあるので料理に活用しています。
では、実際の離乳食ではどうだったの?に答えていきます。
結論:離乳食作りのためだけにブレンダーは必要ない
はい、シンプルです(笑)私はこれまで、子供たち3人の離乳食を作ってきましたが、結局一度もブレンダーを使いませんでした。実際に家にあるにも関わらず、です。
では、なぜ家にあるブレンダーを使わなかったのか、お話ししますね。
理由①:離乳食は作る量が少ない
パパママの中には、赤ちゃんの離乳食をまとめて作りおきする方もいると思います。特に最初の頃は赤ちゃんの一食の量は、小さじ1程度とかなり少なく、まとめて作る方が効率的です。
まとめて作った離乳食は保存しておくことになりますが、赤ちゃんは細菌に弱いため、衛生上、あまり長く保存することができません。
(冷凍保存でも長くて1週間が目安)
一方で、ブレンダーで食材を攪拌するには、それなりの量が必要です。
つまり、離乳食で必要な量とブレンダーで作れる量のバランスが合わないのです。結局、離乳食だけではブレンダーの性能を持て余してしまいます。
理由②:離乳食中期以降は包丁やキッチンバサミでOK
ブレンダーの特徴は、食材をペースト状にしてくれることです。
これは、ゴックン期と呼ばれる食べ物を飲み込む練習をする離乳食初期の赤ちゃんに適した形状です。
ですが、赤ちゃんも離乳食が進むと、少しずつ自分の舌や歯ぐきを使って食材を潰す練習に始まります。
一般的に
- 離乳食初期:食べ物を飲み込めるようになる(生後5〜6ヶ月)
- 離乳食中期:食べ物を舌で潰せるようになる(生後7〜8ヶ月)
- 離乳食後期:食べ物を歯ぐきで潰せるようになる(生後9〜11ヶ月)
- 離乳食完了期:食べ物を歯で噛めるようになる(生後12ヶ月〜18ヶ月)
と言われています。
そうすると、食べ物をペースト状にする必要があるのは、離乳食初期の約2ヶ月だけ。
離乳食中期以降は、包丁やキッチンバサミで食べやすい大きさにカットしてあげた方が、赤ちゃんの食べる練習には適しています。
だから離乳食にブレンダーを使っても、離乳食で活躍する期間は意外と短いのです。しかも、離乳食初期は食べる量もとても少ない。そのために、離乳食のためだけにわざわざブレンダーを用意する必要はないな、というのが私が3回の離乳食期を経験した感想です。
では、私が離乳食作りでどんな調理道具を使ったのかについては、こちらの記事を参考にしてみて下さい。
ブレンダー導入は長期的な視点で考えよう
じゃあブレンダーが全く必要ないかというと、そんなことはありません。
どちらかと言うと、私は離乳食が終わってからの方が、ブレンダーを使うことが多くなりました。
親子で楽しめるブレンダーレシピはこんなもの
ブレンダーを使うと、家でこんなレシピが作れるようになります。
スムージー
我が家では、朝にスムージーを飲むことが習慣になっています。
材料は野菜、果物、レモン果汁、オリーブ油と、ときどき牛乳を入れるくらい。
全て家にあるもので作れる上に、砂糖やはちみつを使わなくても、果物だけで甘さが出ます。小さな子供にも安心して飲ませています。
スープ・ポタージュ
もう一つは、スープやポタージュを作るのもおすすめです。
スープ・ポタージュは、野菜をコンソメで柔らかく煮込んでから食材を細かく攪拌し、牛乳やクリームを加えて作ります。
ブレンダーなら熱い状態でも汁状のまますぐに攪拌してくれるので、わざわざ冷めるのを待つ必要がなく、素早くポタージュ状にしてくれます。
ワンポイントアドバイス
これは裏技ですが、スープやポタージュなら、離乳食初期から赤ちゃんに与えることができます。
理由
- しっかり加熱されている
- どろっと飲み込めるペースト状になっている
つまり、大人の料理を作りながら、赤ちゃんの離乳食に取り分けることができます。わざわざ赤ちゃん用にわずかな量をすり潰す必要がなくなります。
注意点
- 薄味にする(特に離乳食初期は味つけは不要)
- 赤ちゃんが食べられる食材を選ぶ(かぶ、にんじん、かぼちゃなど)
なので、離乳食と取り分けるときには、大人は後から味つけを加えるなどの工夫が必要ですが、できないわけではありません。
離乳食×ブレンダー 私の結論
結論ですが、最初の通り、離乳食のためだけならブレンダーは特に必要ありません。身近な調理道具でも十分です。
ですが、長い目で見ると離乳食期以降にブレンダーが活躍する場面はあります。また離乳食期も工夫すれば、大人からの取り分けメニューとして活用することができます。
おそらく、今この記事を読んでくださっている方は、現在ブレンダーを持っていない方かと思います。そして、子育てを始め離乳食をきっかけに、ブレンダーが必要かどうか迷っているのではないでしょうか。
そういった方の中には、
- ブレンダーで何を作れるかわからない
- ブレンダーを買っても活かせなかったらもったいない
こんなことを心配しているかもしれません。
ここからは、私がブレンダーを使って感じていることをまとめています。
ブレンダーに代わる調理道具はない
実は…私はさまざまな調理家電を持っています。
圧力鍋に土鍋にスチーマー、それに昔はジューサーも持っていました。半分趣味です(笑)
そして、ブレンダーと似たような家電だけでも、現在フードプロセッサー、ハンドミキサーがあります。共通する特徴もありますが、ブレンダーならではの良さを挙げるなら次の2つです。
- 汁物や液体状でも細かくできる
- 量が多くてもスピーディーに作れる
汁物を攪拌しようとすると、必然的に量が多くなります。
フードプロセッサーは汁物が攪拌できるほど密閉度は高くないし、そもそもそんなに物量が入りません。
ミキサーは攪拌はできますが、食材を細かくすることはできません。
だから、ブレンダーに代わる調理道具はありません。
ブレンダーで料理ができるか自信がない人へ
ブレンダーでスムージーやポタージュが作れるのは分かっても、そもそも作ったことがない方には、面倒と感じるかもしれません。
私たちが、実際に包丁やマッシャーで食材を細かく潰すのを想像してみて下さい。間違いなく、膨大な時間がかかりますよね。私たちが手でやったら面倒くさい。だから、その時間を短縮するためにブレンダーがあるのです。
実際にブレンダー使ってるところを公開
これは私が実際にスムージーを作っている動画です。
ブレンダーの中身と動画の時間を見てほしいのですが、ブレンダーいっぱいに入った野菜果物も、15秒あれば細かく砕くことができます。
私の場合、サラサラに飲みやすくするために、ここからさらに60秒攪拌しています。スムージーができあがるまでにかかる時間は、合わせて80秒くらいです。
ポタージュも、同じくらいの時間でペースト状に仕上がります。
お手入れって実際どうなの?
ブレンダーが便利でも、お手入れが面倒だと使い続けづらいですよね。
実際に、古いブレンダーだとパーツの数が多かったり、食洗機に対応していないものもあります(私の使っているブレンダーが実はそうなのです…)
ただ、現在発売されているブレンダーは、パーツもシンプルになり、使用部の大半が食洗機対応に改良されています。正直、今のタイミングで購入するブレンダーなら、殆どお手入れに負担はありません。
ブレンダー選びのポイントは?
ブレンダーと言っても、Amazonや量販店サイトだけでもたくさんのブレンダーが出てきます。ハンディタイプか据え置き型かだけで選ぶのではなく、私が見てほしいポイントは
次の2つです。
お手入れがしやすい
これは先程の繰り返しです。お手入れしにくい道具は長続きしません。パーツがシンプルなもの、食洗機を使っている人はぜひ食洗機に対応しているものを選びましょう。
パワーがある
食材を攪拌するにはある程度のパワーが必要です。
私が見たかぎり、低価格のブレンダーはパワー150Wくらいものが多く、パワーが少ないと感じます。パワーが少ないと攪拌するのに時間がかかり、ストレスになります。日常使いに取り入れるなら、パワーがあるものを選びましょう。
先程の動画に出てきたスムージーは弱めに運転させていますが、本体自体は400Wのパワーを持つので、弱めでもパワフルに動きます。
この2つをポイントに探すといいかと思います。ちなみに、私がおすすめするブレンダーは、ずばり「ブラウン」です。
※ちなみに私が使っているブレンダーはブラウンではありません。回者でも何でもありません。
なぜブラウンなのか、おすすめ機種に興味がある方は、こちらの記事も読んでみて下さい。
ブレンダーは形も大きく、扱いにくいイメージがありますが、実際に使ってみると意外と簡単です。そして何より、早い。
繰り返しになりますが、離乳食用にと考えていると、ブレンダーの性能を持て余してしまいます。
しかし、長い目で見るとブレンダーは面倒な料理を簡単に作れるようになります。親子で楽しめる料理は確実に広がります。
ぜひ、自分で使って実感してみてください。