こんにちは。 食卓コンサルタントのみつはし さなこです。
先日、ママ向けコミュニティOYABAKAの離乳食講座にて、離乳食アドバイザーとしてゲスト参加しました。
離乳食って本当に悩むんですよね。初めてあげるものが口に合うかどうかわからないし、母乳ミルクとのバランスや量がちょうどいいかなど、不安は尽きません。
カロリーやアレルギー…離乳食にまつわる悩みは多い
今回の講座でも、ママたちが離乳食に関して多くの悩みを持っていました。
私もこれまで3人の離乳食期を経験しながら、実際に悩んだ内容もあったので、今回この記事で紹介しようと思います。
特に初めての子育ての方は、離乳食で悩む方も多いと思うので、参考にしてみてください。
Q:月齢別にカロリーはどのくらい摂ればいいの?
多くの育児書や離乳食本では、月齢別カロリーの目安を記載していません。
それは、赤ちゃんの体の大きさや食事の量は、赤ちゃんによってさまざまだからです。
私たち大人でも、体が大きい人や華奢な人、よく食べる人や食が細い人がいますよね。
同じように、赤ちゃんも大きい子や小さい子、離乳食を進んで食べる子やそうでない子がいます。そのため、一律でカロリーの目安を定めていないのです。
下の図では、厚生労働省で定められた授乳・離乳の支援ガイドをもとに、離乳食の進め方や目安となるポイントをまとめています。こちらも参考にしてみてください。
一番大切なのは、赤ちゃんが順調に体重が増えているかどうか。月一回、自宅の体重計を使って赤ちゃんの体重を測ってみてください。成長曲線と同じペースで体重が増加していれば、順調と考えて大丈夫です。
Q:冷凍した離乳食はどのくらいまで保存できるの?
赤ちゃんの場合、冷凍した離乳食は1週間を目安に使い切るといいでしょう。目安を過ぎても、大人用の食事に取り入れるのは問題ありません。
冷凍庫の中の温度は、基本的にマイナス18度に設定されています。
マイナス18度であれば、細菌やカビが活動することはないので、冷凍中に細菌やカビによって痛むということはありませんが、万が一冷凍した食べ物の中に細菌やカビが残っていると、解凍後に再び活動し増殖する原因になります。
赤ちゃんの体は細菌に弱いので、冷凍する前の加熱でしっかり火を通しておくことを心がけましょう。
Q:アレルギーの心配がない食べ物ってあるの?
食べ物の中で最もアレルギーが少ないと言われているのは、お米です。なので初めての離乳食でも、つぶしがゆが取り上げられます。ですが、
「誰が食べてもアレルギーの心配がない」
と言い切れる食べ物は、残念ながらありません。
離乳食は新しい食材にチャレンジすることが多いので、不安になるパパママも多いと思います。新しい食材を試すときは、次の3つのポイントに注意して食べさせてください。
- 小さじ1(離乳食スプーン3〜4相当)までにする
- 午前中の時間帯にする(もし体調に異変があった場合、医療機関に受診できる)
- 鶏卵(特に卵白)、牛乳、小麦、大豆は特に注意(乳児アレルギーが多い)
アレルギーに関しては、こちらの記事で詳しく解説しています。
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Q:食器はどんなものが使いやすい?
食器はどんなものでも構いませんが、汚れが落ちやすい素材のものが衛生面ではベターかと思います。また食器を洗うときは、大人用とスポンジを使い分けると安心です。
Q:食事の回数が2回になったので、そろそろ母乳ミルクの回数を減らしたいけど、ストローの水分摂取が上手くいかない(生後7ヶ月)
まず、生後7ヶ月ならまだ母乳ミルクを減らす必要はありません。母乳ミルクの回数や量については、食事のリズムがついてくる後期以降からゆっくり進めていくといいでしょう。
もちろん、水分補給の練習は今から初めてOKです。スパウトのついたマグで段階的に練習するといいと思います。
Q:水分補給がなかなか上手くいかず、しっかり水分を摂れているか心配
赤ちゃんの水分補給が足りているかどうかは、赤ちゃんが便秘しているかどうかでみていきます。うんちがコロコロしている、排便後にお尻が切れてしまうなどがなければ、水分が足りていると考えて大丈夫です。
母乳ミルクだけでの水分補給が心配であれば、りんごやみかん、おかゆなど、水分の多い食材を少し多めに取り入れてみてください。
離乳食で悩んでいる人に伝えたいこと
最後に、これを読んでいる離乳食で悩んでいる人に向けて、2つ伝えたいことがあります。
焦らない、上手くいかなくても気にしない
離乳食期は、将来食事ができるようにするために、準備や練習をする期間。
だから、離乳食から栄養をしっかり取らなきゃとか、離乳食を食べてくれないと悩む必要はありません。
離乳食期は、初期から完了期までわたると、半年〜1年近くあります。赤ちゃんは、1年で体も驚くほど発達します。はじめはできなかったことが、1年でたくさんできるようになる時期なので、パパママの無理のないペースで、長い目で進めていきましょう。
大人も一緒に食べよう
離乳食期は、つい赤ちゃんがちゃんと食べてくれるかどうかに目を向けてしまいます。
しかし、赤ちゃんは口に運んでもらった離乳食で食べ方を覚えるだけでなく、まわりの人が食べる姿を見ることで、食べることを学んでいます。また食事は誰かと一緒にとること、美味しいを共感するということは、食育をする上でも重要な要素になります。
離乳食の支度で手がいっぱいになってしまうのはとてもよく分かりますが、赤ちゃんの離乳食の時間には、ぜひ大人も一緒に食事をしてみてください。
私自身も、3人の子供を通してそれぞれの離乳食期を経験してきました。
3人の中で、離乳食を一番頑張ったのは、初めてである第一子の長男の時でした。
そして、上手くいかずに一番辛かったのも長男でした。
今振り返ると、初めての子育てでどうしていいか分からないまま、一人で頑張り過ぎていたなと思います。当時は長男がなかなか離乳食を食べてくれないことに悩みましたが、後になって振り返ってみれば、体はしっかり成長していたし、いつの間にか食事もちゃんと食べるようになりました。
だから、もし離乳食に悩んでこの記事を読んでいる方には、昔の私のように頑張り過ぎなくていいよ、と言いたいです。今日食べられたかどうかや、まわりの赤ちゃんと比べるのではなく、先月と比べて少しでも体重が増えているかどうかを見てあげてください。
無理せず頑張りすぎず、親子で離乳食期を過ごしてくださいね。
気になることは、LINEやTwitterから直接メッセージもOKです^^
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