料理の味つけが苦手な人へのアドバイス【塩加減を身につけよう】

こんにちは、食卓コンサルタントのみつはしさなこです。

料理の味つけがわからなくて苦手…と思っている方へ。

その気持ち、よーーーくわかります。

味つけって不安になりますよね。不安だから少しづつ調味料加えながら味見しているけど、だんだん加減がわからなくなったり。これ、どうしたらいいの…のような。


 

私も料理苦手だった頃、毎回そう思っていました。

中でも苦手な味つけは、塩と醤油

薄味派なので濃い味にはしたくない。濃くならないよう恐る恐る調味料を足しているうちに、味の迷子になっていることが多々ありました(笑)

けれど、料理を独学で学ぶうちに、味つけには科学的にちょうど良い加減があることを知りました。

それがきっかけで塩や醤油を足すのも怖くなくなり、味見にも自信が持てるようになりました。

私が料理苦手を克服し、現在料理で仕事をするまでになったのも、この塩加減を知ったことがきっかけ、と言っても良いくらいです。

 

 

そのくらい私にとって大きなターニングポイント豆知識、紹介しますね!

塩は食材の重さの1%が目安

素材の味を引き出してくれる調味料が「塩」。塩は摂りすぎるとしょっぱくなるし、体にも良くないので、味つけは恐る恐るになりがちです。そんな人に覚えていてほしいのが、「塩は食材の重さの1%を目安にする」ということ。なぜかと言うと、

人間の体の塩分濃度は1%だから

体内の濃度と同じくらいの塩分濃度の時、私たちは食べたものを美味しいと感じると言われています。

この目安を知っていれば、しょっぱくなりすぎることもないし、塩分摂りすぎを防ぐこともできます。怖がらずに塩を加えることができるようになります。

例えば、きゅうりに塩揉みをするとしますよね。

きゅうりが150gなら塩は1.5g、

きゅうりが200gなら2gが塩の目安です。

きゅうりに塩が馴染んできたら、ぜひ自分で味を確かめて見てください。それが塩分1%の味つけです。

補足

  • 浅漬けのようにあえて少ししょっぱくしたい場合は塩分を2%にしてみてください。3%だと海水と同じ塩分濃度になります。つまりしょっぱいです(笑)
  • 離乳食〜幼児期の小さなお子さんは味覚に敏感なため、薄味が推奨されています。塩分濃度は大人の半分である0.5%くらいがちょうど良いです。

1%の塩はどうやって計るの?

 

塩分濃度の理屈は分かるけど、実際1%って計りにくいですよね…1g未満になると普通のはかりでは測れません。

そんな時に覚えておくと便利な目安を紹介します。

  • 食材の重さ500gのときは、塩小さじ1=5g
  • 食材の重さ250gのときは、塩小さじ1/2=2.5g
  • 食材の重さ100gのときは、塩小さじ1/4=約1g(1.25g)

食材の重さはケースバイケースだけど、この目安を覚えておけば、小さじ1/2とちょっぴり、くらいの量感が分かります。

正確な数字ではないかもしれない。けれど、

味見をして美味しいと感じればOK。

違うなと思ったら、また調整すればいいのです。


計量スプーンは小さじ1未満のものを用意することをおすすめします。理由は小さじ1よりも少ない計量をすることが多いから。私の場合、料理で使う計量スプーンは、よく使う順に小さじ1/2、1/4を使います。毎日使うものなので、今使ってる計量スプーンで騙し騙し計るよりスピーディーだし、正確です。

OXO 計量スプーン ステンレスメジャースプーン マグネットシルバー

ちなみに0.1g単位が計れるはかりはこんな感じです。もしまだはかりを持っていないなら、この機会に選んでみてもいいと思います。1g単位のはかりを持っているなら、今は買い替えなくて大丈夫です。

タニタ キッチンスケール はかり 2kg 0.1g単位

ちなみに0.1g単位で計れるのは200gまで。200gを超えると0.5g単位になるので注意。


醤油は自分の作る料理の量にちょうどいい分量を覚えておこう

塩の他に分量を気をつけたいのが「醤油」

醤油の大さじ1は、塩分が2.6g。小さじ1/2の塩の量に相当します。薄口醤油だと3g近くになります。

引用元:クックバッド

ただし、ふだんの料理で食材の重さから塩分量を割り出し、さらに醤油の量を換算するのは面倒ですよね。

ふだんの料理なら、買う肉の重さや作りたい料理で使う水の量はだいたい決まっていることが多いと思うので、目安を決めておくといいです。

私の場合はこんな目安にしています。

  • 肉料理の場合は、肉300gに対して醤油大さじ1
  • 煮物の場合は、水100mlに対して醤油大さじ1(ややしっかりめの味つけ)

個人の好みにもよりますが、そんなに濃くない味つけかなと思います。

目安がわからないと言う方は、一度試してみてください。


味つけは味見とセットで覚えていこう

以上が、私が苦手克服した味つけ方法です。

そしてこの味つけと同じくらい大事なのが、必ず味見をすること。

自分が入れた分量に対して、塩加減がちょうどいいか、自分の舌に確かめさせます。

はかって味見を繰り返していると、初めは手間に感じるかもしれません。

ですが、繰り返しているうちに、見ただけで食材の量感が大体掴めてくるようになります。さらに適当にスプーンで味つけしただけでも、何となく味が決められるようになるはずです。

それまでは粘り強く計る&味見を繰り返してください。

複数の調味料で味つけする時のコツ

味つけをするときは、酒やみりんや砂糖といった、塩や醤油以外の調味料を使う場面も多いですよね。

味見をしながら複数の調味料を加えていくと「どのくらいの比率で入れればいいんだっけ…」と分からなくなることもあります。

調味料の分量が決められない場合は、先に塩分の味つけを決めてしまうといいです。具体的には、

  • 醤油
  • 味噌
  • めんつゆ

このあたりの調味料は塩分が強いので、初めに味つけをしてちょうどいい塩加減を見つけます。ちょうど良くなったら、あとは他の調味料で足りない味を補っていくと考えると、味つけしやすくなります。


味見は自分の感覚を信じよう

私だけかもしれませんが、味つけが苦手なときって、自分の味見にも自信がなくなるのです…この味でいいのかな?家族は美味しいと言ってくれるかな?と。

 

 

結論から言うと、「自分の感覚を信じてOK!」です。なぜなら美味しいと感じるかどうかは人それぞれ。きっと私とあなたとも好みが全く同じと言うことはないと思います。

ここまで私が苦手克服してきた味つけ方法を紹介しましたが、最後はあなたが、スプーンで料理を口に運びながら、塩加減や甘み、旨み、後味を感じてみてください。

自分だったらもう少しこんな味を加えたいな、と思ったらぜひやってみてください。

それが、あなたにとって、料理の味つけの苦手を克服するカギになるはずです。

もしも、味つけや調味料で不安があるときは、下のLINEの個別メッセージかTwitterでメッセージくださいね。

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