こんにちは。 kopi rumah 主宰 食卓コンサルタントのみつはし さなこです。
キッチンの収納方法がわからない、何をどこにしまったらいいかわからない…と悩んでいる方へ。収納はポイントを押さえて手順どおりに収納すれば、すっきり見えるだけでなく、料理が苦手な人でもラクに食事づくりができるようになります。
前回の【食材編】に続き、今回は、苦手な料理がラクになるキッチン収納術【調理道具編】をお伝えします。
料理がラクになる食材のキッチン収納術とは
調理道具をキッチンに収納するときは、次の手順で収納をしていきます。手順ごとに押さえるべきポイントを踏みながら、進めていきます。
手順1.グルーピングする
調理道具についても食材と同様、まずはグルーピングを行います。調理道具でのグルーピングポイントは「用途」。使う目的を考えながら、調理道具を仕分けます。
調理道具については、私はこんな切り口で仕分けをしています。
方法①どんなときに使うのか
これは、「その調理道具が料理のどんな場面で使うのか」、ということです。私のキッチンを例に挙げると、
Ex1.調理前に使うもの:ボウル、ざる、包丁、まな板、バットなど
Ex2.調理中に使うもの:鍋、フライパン、おたま、フライ返し、へらなど
大体このように仕分けることができます。
方法②どこで使うのか
これは、「その調理道具が主にキッチンのどの場所で使うか」、ということです。大きくは、水まわり、コンロに分けられるかと思います。お気づきかもしれませんが、私のさっきの例を挙げると、方法①の「どんなとき」と方法②の「どこで」は関連が強いです。
Ex1.調理前に使うもの=水まわりで使うもの
Ex2.調理中に使うもの=コンロまわりで使うもの
このような傾向があります。
方法③どうやって使うのか
3つ目は「どうやって使うのか」。手で持って使うのか、据え置き型の調理家電なのか、といったサイズ感や、電源が必要なのか、といった点がポイントです。
ただ、食材の収納方法でもお話ししたように、キッチンの主役はあくまで使う人。自分にとって分かりやすいグルーピングがあれば、そちらを重視してください。
手順2.収納場所を決める
調理道具のグルーピングができたら、次は収納場所を決めます。
収納場所を決める際には、次の3つのポイントを踏まえながら決めるといいです。
ポイント①:どこで使うか
まずは「どこにしまうか」。何となく収納スペースの高さやサイズに併せて収納していませんか?
調理道具は、作業する場所の近くに収納されている方が、使いやすく料理の効率が上がります。
それぞれの調理道具がどの場面や場所で使うものかをチェックしながら、作業がしやすい場所での収納を検討します。
Ex1.水まわりで使うもの:シンクの周辺で収納できると使いやすい
Ex2.コンロまわりで使うもの:コンロの周辺に収納できると使いやすい
ポイント②:キッチンの一等地を考える
これが意外と大事なポイントだと思っています。
キッチンの一等地というのは、料理の作業で一番利用する場所のこと。味つけや盛りつけをしたり、人によっては食材を切る場所でもあるかもしれません。
そういう一等地には、必要な調理道具がすぐに使えるように収納されているのが理想です。
私の場合はコンロとシンクの間のスペースが一等地なので、ここを起点に必要な調理道具に手が届くようにしています。
ポイント③:調理道具の利用頻度を考える
そして一等地と並んで考えたいのが、調理道具の利用頻度。
毎日使うような計量グッズは一等地に収納するべきですが、週一回の利用頻度ならキッチンの二等地に、不定期なイベント用なら三等地や離れた場所に収納してもOKです。
余談になりますが、あなたは普段炊飯器を使っていますか?
おそらく多くの方が、よく使うと答えるのではないかと思います。
利用頻度の多い炊飯器ですが、私は一等地におく必要はないと思っています。
炊飯器はスイッチを入れたら、炊き上がるまでの間使うことはありませんし、電源さえつながれば、どんな場所でも美味しくご飯を炊くことができるからです。
もし一等地の料理環境を邪魔するようであれば、別の場所に移すことを検討してみてください。
手順3.使いやすい収納を考える
収納場所が決まったら、次は調理道具を収納します。収納するときに考えたいのは「使いやすさ」。
利用頻度が高い調理道具であるほど、分かりやすい、取り出しやすいを意識して収納方法を考えます。
私が使っている調理道具を例に挙げると、
計量グッズは、大きい計量カップの中ミニサイズの計量カップと計量スプーンを入れて収納しています。キッチン一等地の、ラックの一番取り出しやすい場所に置いています。
菜箸やへら、おたま類は、コンロを中心に配置しています。菜箸などはスタンド式にして一等地の作業スペースからも取りやすい位置に置き、鍋で使うおたまはコンロ脇にフック状にして取り出せるようにしています。
鍋やフライパンは、コンロ下に。高さや利用頻度に合わせて収納しています。
ラップやポリ袋の保存系はまとめて引き出しに。カットして冷凍保存処理するときに活用するので、カット作業スペースの真後ろに収納しています。
最後は細かな調理道具。調理前に使うものが多いですが、一纏めにして一等地の下に収納しています。
以上が調理道具の収納手順と見直しポイントです。
前回ご紹介した「食材編」と合わせて取り入れることで、苦手だと思っていた料理もラクになるはず。ぜひ試してみてください。
前回の食材編はこちらからご覧ください。