【キッチン収納術】苦手な料理がラクになる収納【食材編】

こんにちは。 kopi rumah 主宰 食卓コンサルタントのみつはし さなこです。

キッチンの収納方法がわからない、何をどこにしまったらいいかわからない…と悩んでいる方へ。

収納はポイントを押さえて手順どおりに収納すれば、すっきり見えるだけでなく、料理が苦手な人でもラクに食事づくりができるようになります。

今回は、苦手な料理がラクになるキッチン収納術【食材編】をお伝えします。

料理がラクになる食材のキッチン収納術とは

食材をキッチンに収納するときは、次の手順で収納をしていきます。手順ごとに押さえるべきポイントを踏みながら、進めていきます。

手順1.グルーピングする

これは食材にも調理道具にも共通する基本です。一つ一つの特徴や使う用途を確認し、使う用途が同じだったり近いものを同じグループとしてまとめます。

グルーピングの切り口は、自分が分かりやすい方法でOKですが、どのような切り口がいいか分からない方のために、私の場合を例として挙げます。

方法①:原材料・栄養素でグルーピングする

主原料をベースに食材をグルーピングします。主原料が同じならば主な栄養素も同じと考えられるので、献立を考えるときに便利なグルーピングです。

Ex1.薄力粉とパスタ&麺類は薄力粉が主原料なので、同じ収納ボックスに保存する

Ex2.豆腐と納豆は同じ大豆性たんぱく質なので、冷蔵庫の同じ場所に保存する

粉物と麺類は一見用途が違いますが、私にとっては「炭水化物」という括りなのです。

方法②:性質・用途でグルーピングする

難しく聞こえるかもしれませんが、要は「どんな形状で、何に使うか」ということです。

ごちゃごちゃになりがちな食材は、グルーピングして割り振ります。

Ex1.切り干し大根、ひじき、高野豆腐は同じ乾物であり、おかずの材料として使うので、同じ収納ボックスに保存する

Ex2.缶詰、レトルト食品は料理を簡単に仕上げることができる食材なので、同じ収納 ボックスに保存する

Ex3.調味料は味つけとして使うので、常温品は収納棚へ、冷蔵品は冷蔵庫ポケットにそれぞれ保存する

なぜこんな方法でグルーピングをしているの?と思われるかもしれません。私がこのように食材を栄養素や用途ごとにまとめて保存しておくメリットは、

食事のレシピやメニューを考えるときに、献立が決めやすくなること。

「昨日は和食の味つけだったから、今日はこっちの調味料で洋食にしよう」

「先週はこの乾物でおかずを作ったから、今週は違う乾物を使おう」

とグループごとに見比べることができるので、献立にメリハリをつけることができます。

とは言え、キッチンでは使う人が主役。自分がどう分類すると分かりやすいか、が大切です。キッチンの食材を見ながら、自分がどのようなグループを作ると探しやすいか、切り口を考えてみてください。

手順2.収納場所を決める

グループ分けができたら、次は収納場所を決めます。

収納する上での基本的な考え方は、

常温のものはパントリーやラックに、冷蔵・冷凍のものは冷蔵庫へ入れていきます。同じグループのものは同じ場所に収納する、ということです。

また収納場所で心がけたいのが、

「キッチンで使う食品はなるべく同じ空間に収納する」ということ。

日々の食事づくりで冷蔵庫やパントリーを眺めながら、瞬時に献立を考えなければならない場合、その空間にない食材については、思い浮かぶことは殆どありません。また料理をしながらキッチン以外の場所を行ったり来たりするのは、作る側にとっても億劫です。

自宅のキッチン。冷蔵庫とパントリーが近いため、食材をぐるりと見渡せるようになり、献立が考えやすくなりました。

特に常温で保存できる食材は、特にキッチンと別スペースに置かれることが多いです。キッチンスペースにも限りはありますが、少なくともふだんの料理で使いたい食材はキッチン内に収納させましょう。

手順3.収納は縦向きにする

収納場所が決まったら、いよいよ収納します。この時に気をつけたいのは、「収納の向き」

収納場所の高さが足りないからと言って、寝かせて収納すると食品のラベルが見えません。ラベルが見えないものはわかりにくく、埋もれてしまう可能性が高いです。

特に気をつけたいのが、冷蔵庫の中。

例えば、倒れやすいチューブの調味料は、寝かせてしまうと上にどんどん積み上げやすく、取り出しが難かったり、埋もれて使われなくなってしまいます。

倒れやすいものは、ペン立てのようなボックスにまとめて収納してしまいましょう。

冷蔵庫の調味料は集約して見やすく。倒れやすいチューブ類は、ペン立て式にしています。

ペットボトルも収納に注意するべきものです。場所をとる上に重ねづらいので、闇雲に寝かせると他の食品の収納を邪魔してしまいます。

ペットボトルは飲料用ラックがベスト。収まりきらなければ、他の食品の出し入れを邪魔しないようにスペースを決めて収納します。もしくは広い野菜室があれば、そちらに収納するのも手です。

飲料はなるべくこのラックに収まるスペースで。収まらない分は野菜室、それでも入らない時は、臨時で冷蔵室を使います。

手順4.立てられない食品は収納ボックスにしまう

そうは言っても、立てて並べるには収納スペースに限りがあります。

袋に入った粉物や乾物など、立てづらいものは収納ボックスを用意してまとめてしまいましょう。ボックスは蓋がない半透明タイプのものが、中身が確認しやすく出し入れしやすいです。できれば、1つのボックスにつき1つのグループと決めて収納すると、探しやすくなります。

袋状のものはケースに蓋なし・半透明タイプが使いやすいです。

手順5.見えづらい収納場所にはラベルをつける

最後に、収納ボックスにはグループ名のラベルを。これで食材が探しやすくなります。読めればいいので、ラベルはシールでもマスキングテープでもOKです。

グループごとにラベルを貼ります。探す・しまうときは、文字情報をつけておいた方が圧倒的に早いです。

以上が食材についての収納術です。

キッチンの収納に悩んでいる方、そして料理に苦手意識がある方もぜひ参考にしてみてください。

食品の収納を見直したら

キッチン収納術を使って料理をラクにするには、食材だけでなく調理道具の収納もアップデートすることをおすすめします。

次回は【調理道具編】として、キッチン収納術をご紹介するので、ぜひご覧ください。