こんにちは、食卓コンサルタントのみつはしさなこです。
子供によくある食べ物の好き嫌い。
あまり好き嫌いが多いと栄養が心配だし、何より毎日食べるのを嫌がるとパパママはぐったりしてしまいます…。
そもそもなぜ子供はこんなに好き嫌いをするのでしょうか。
好き嫌いの原因と、私が3児子育てで実践している克服方法を紹介します。
子供はなぜ好き嫌いをするのか
なぜ子供が好き嫌いをするのかには、いくつか理由があります。
ただ子供本人も自覚していないことがあるので、子供の様子や傾向を見ながらパパママが判断してみてください。
ここでは好き嫌いをする理由を大きく3つ挙げています。
理由1:味が苦手
私たちは食べ物を食べると、舌に備わっている味蕾と呼ばれる味覚センサーのような部分で味を認識し、甘味、塩味、旨味、苦味、酸味などの味を識別します。
そして子供は味蕾の数が大人の約2倍あると言われており、子供は大人よりも敏感に味を感じ取ることができます。
だから甘いお菓子が大好きだったり、苦味のある緑色の野菜などは敬遠しやすい傾向にあります。
理由2:食感が苦手
子供の嫌いな野菜ランキングによると、
1位:なす
2位:生しいたけ
カゴメ社「子供の野菜に対する意識調査」より
これらに共通するのは「グニュッ」とした食感であるということです。
またパサついた食感の肉や魚、噛み切りづらい肉の塊なども嫌がることがあります。
理由3:何となく食べたくない
何となく見た目が好きじゃなかったり、中にはお友だちが食べないから食べない、なんてことも。
大人からすると「えっ」と思ってしまうようなことが理由だったりすることもあります。
どうやって好き嫌いを克服させるのか
こうした好き嫌いは、成長するにつれて食べられるようになるものも多いです。
でも、パパママには好き嫌いを克服し、食べる楽しみを感じてほしいと願う人も少なくないはず。
そこで、今回は私が3人の子供たちへ実践している好き嫌い克服方法をご紹介します。
好き嫌い克服方法は「料理になる前の姿を見せてあげる」こと
子供が食べるのを嫌がっているとき、それは苦手な食べ物そのものよりも、料理になって皿に出されたものを嫌がっている、ということもあります。
また先ほどの「何となく食べたくない」場合も、食べ物への興味が沸くことで「食べてみたい」にスイッチが切り替わることもあります。
こんなときには、食べ物が料理になる前の姿を見せてあげることで、食べ物に興味を持たせるきっかけを作ります。
具体的には3つ挙げることができます。
①収穫体験や家庭菜園
少しハードルが高いのですが、実際の畑で野菜を収穫したり、ベランダやプランターで簡単な野菜を育ててみます。
収穫した野菜をその場で食べさせてみたり、収穫からキッチンで料理になる姿までを子供に見せることで、今まで以上に野菜を身近に感じることができます。
②八百屋・スーパー
2つ目は実際に八百屋やスーパーへ行って、一緒に買い物しながら子供に野菜を選んでもらいます。
食べるときには「○○君が選んでくれたピーマン使ったよ」と声かけするのがポイント。
自分も食事づくりに関わったという意識が芽生えて食べやすくなります。
また野菜は八百屋で買う、というのも私がおすすめしたいポイントです。
私がかつて八百屋で働いていた経験や実際に買い物する経験から、八百屋で働く方は子供たちへ優しく接してくれる場合が多いです。
これは八百屋が対面での接客スタイルが多いからかもしれません。
子供と仲良くしてくれる八百屋に通うようになると、子供も自然にその八百屋に親しみを持つようになります。
そうすると、食卓で子供に「△△の八百屋さんで買ったにんじんだよ」と声をかければ、子供は野菜に興味を持ちやすくなります。
③料理
3つ目は料理。
キッチンは包丁や火で危ないから子供は入れたくない…という方も多いと思いますが、おままごとが大好きな子供にとって、キッチンは興味で溢れた場所。
嫌いなものに興味を持たせるには持ってこいの場所でもあります。
子供が寄ってきたら、危ないものに気をつけつつ、好き嫌いを克服するチャンス到来です。
私が実践しているものを3つ紹介します。
包丁・まな板の近くに来たら…つまみ食いさせてみる
これは主に野菜向け。包丁をトントンと切っているときに子供が近づいてきたら、ぜひ切ったものをつまみ食いさせてあげましょう。
経験的に感じていますが、食卓で皿に盛られた野菜よりも、まな板で切られただけの野菜の方がよく食べてくれます。
食べたらぜひ「どうだった?」と聞いてみて。悪くなさそうだったら「今日のお料理に出してもいい?」と一言。「いいよ」と言われれば、好き嫌い克服です。
コンロの近くに来たら…味見させてみる
コンロで火を使っているときだったら、油はねなどに注意しつつ、小皿やスプーンに盛って一緒に味見してみましょう。
子供たちはテーブルで椅子に座って食べるよりも、キッチンでパクッと食べさせてもらうことが本当に好きです。
野菜のつまみ食いと同じく、食べたら「どうだった?」と反応を聞いて料理に出してみてください。
自分もやりたいと言い出したら…一緒に作る
これは子供の年齢や料理の内容にもよるのですが、一緒に作ったものは食べてくれることが多いです。
一番簡単なのはサラダの盛りつけ。
「自分で食べる分だけ盛りつけてね」とやらせてみてもいいですし、レタスをちぎったりミニトマトのヘタをとるのをやらせてみるのも手です。
作りながらの味見もOK。
私の息子は、この方法で普段は食べないレタスを完食していました。
好き嫌い克服で大事なこと
最後に好き嫌いを克服する上で大事なことを紹介します。
それは「少しでも食べられたら褒めてあげること」。
特に頑張って食べたものは「すごいね、食べちゃったね!」とびっくりしたように伝えてあげることで、子供の中で「できなかったことができた」という達成感が芽生えます。
できればもっと食べてほしいと願う親の欲もあるのですが(笑)、子供の様子を見ながら食べられそうなら勧めてみる、嫌がっていたらムリしないスタンスで気長につき合っていきましょう。
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