こんにちは、kopi rumah主宰 食卓コンサルタントのみつはしさなこです。
先日たまたまテレビをつけたら、NHKの「SWITCHインタビュー達人達」という番組がやっており、料理研究家のコウケンテツさんが出演されていました。
コウケンテツさんは以前別の番組も拝見したことがあるのですが、3人のお子さんの父親でもあり、話しぶりからもお子さんたちのことが好きで、普段からお子さんとよく関わっている様子が伝わり、料理もできて素敵なパパだなあと感じていました。そんなコウケンテツさんが子育てを通して家庭料理について話していた言葉に、深く深く頷いてしまったのです。
「日本の家庭料理はハイスペックすぎる」
これはコウケンテツさんが実際に海外に渡って現地の家庭料理を目にしての言葉。普通の食卓で和洋中、さらにイタリアンまで出てくるのは日本くらいなのだそう。私自身はあまり海外に行ったことがないのですが、確かに世界各地の家庭料理が紹介された文献を読むと、海外の家庭料理はもっとずっとシンプルだなと感じました。
(こちらの書籍についてはどこかで書きたいのでまた改めて)
さらにコウケンテツさんは、こんなことも仰っています。
「子育てしながら料理って大変」
テレビを観ながら「本当それ!!」と思わず声に出してしまいました笑
私も3人の子育て期真っ只中にありますが、例えば一人で料理をしていると
キッチンに入ってきてあれこれ触りたい1歳
(口に入れて欲しくない、コンロに手が届きそう・・・何より足下にいるので自分が作業しづらい笑)
「オレもやる!」と料理に参加したがる3歳
(指しゃぶりしながら料理参加しないでほしい・・・笑 なので手洗いをさせるのですが、高くて届かないので、いろいろアシストが必須。包丁を間近で覗くのも危ないところ)
「オレもやる!」とエプロン持参する6歳
(エプロン、手洗いは自分でスタンバイ。何やるの?何やるの?と非常に前のめりなのはいいのですが、タイミングが合うときとそうでないときがあります笑 やっと自分でできる作業が発生すると、今度は3歳との作業奪い合いでけんか勃発、からの仲裁・・・)
実際問題、こんなことがよくあります汗 もちろんキッチン外でもけんかは発生しますし、末っ子は玄関やお風呂場に脱走を試みたり、眠たくなると泣き出したり・・・と、目先の突発的な出来事に追われて(そして時間にも追われますよね・・・)、とてもじっくりと料理に向き合う余裕などないのは私だけではないはず。
理想とのギャップに苦しむママへ。料理は最低限でいい。
「子供の食事は自分で作りたい」そう考えるのはとても素敵なことです。でも実際は、料理と並行しながら育児に他の家事に、同時にとこなすのははかなり大変。「それでも料理作らなきゃ・・・」と、いつの間にか “will” が “must” になっていませんか。
料理教室を開いておいて矛盾するようですが、料理をするために自分を追い込んで疲弊してしまうくらいなら、私はわざわざ料理をしなくていいと思っています。一汁一菜でも十分ですし、買ってきた惣菜を出してもOK。私は週末は冷凍庫にストックしてあるごはんやカット済みの冷凍野菜を使って炒飯にするなど、食事メニューを考えて作る時間を自分に与えられたご褒美時間としています。気持ちに余裕がある方が、子供たちに対してもゆったりと構えられるので、家庭にとってもプラスに働いていると思っています。
番組を観ながら、これまで内面で思っていたことがむくむくと出てきたので、記事化してみました。子育てと料理に悩んでいるパパママたちに届け−!!