「野菜ソムリエは仕事で本当に役に立つの?」
「食の知識も経験もゼロだけど野菜ソムリエで仕事につながるの?」
これらは、野菜ソムリエの資格を申し込む前の大多数の方が感じる不安だと思います。
名前はよく資格だけど、いざ費用を目にすると自分にとって本当に役に立つのか悩んでしまいますよね。
野菜ソムリエになったら料理が楽しくなった、家族の健康につながったという話はよく聞きます。
それも十分価値のあることだとは思いますが、せっかく安くない費用を投資するなら、自分のキャリアにもつなげたいですよね。
この記事では、知識経験ゼロから野菜ソムリエプロになった私が、野菜ソムリエ視点で見るキャリアの作り方を紹介します。
ゼロからキャリアをつくるには大きく2つの方法があります。
- 協会のサポートを利用する
- 自分でコツコツと実績を積む
簡単にまとめると「協会の制度を利用するか・自分で活動するか」ということなのですが、仕事の内容やライフスタイルによって向き不向きがあるので、自分に合ったものを選びましょう。
※本記事にはプロモーションが含まれます。
協会制度を利用しながら野菜ソムリエで仕事をする
日本野菜ソムリエ協会は、ただ講座や資格を提供するのではなく「協会のビジョンに合うレストラン」や「フリーランスで活動する野菜ソムリエ」をサポートする制度があります。
まずはそれを活用して、自分の興味が沸くものがあるかチェックしてみましょう。
協会認定レストランで働く
協会認定レストランとは、日本野菜ソムリエ協会が提唱する次の基準を満たし、協会から認定を受けています。
当たり前ですが、野菜や食材にこだわりのあるレストランが多いです。
レストランの中には野菜ソムリエが現場で働いているところもあるので、どんな仕事をしているのか実際に利用して見てみるのもいいですね。
野菜ソムリエの中には、資格をとってからこういった認定レストランに応募し採用された方もいるので、気になるレストランがあれば求人をチェックしておくといいですよ!
もう一つの方法は、協会の「認定料理教室」を活用する方法です。
協会サポートを利用して料理教室を開業する
協会では、料理教室やパン教室を運営する野菜ソムリエをサポートする「認定料理教室制度」を設けています。
もともと料理をするのが好きな方が自宅で料理教室を開くケースは珍しくありませんが、協会の認定を受けられることで次のようなメリットがあります。
- 協会ページで教室情報が紹介してもらえる
- 協会からのイベントに招待してもらえる
- 自治体サポーター制度に優先的に募集がくる
イベントでの知識やおすすめ野菜情報は、料理教室のコンテンツ作りにつながります。
また教室運営だけに専念するよりもさまざまな実績を積めるので、他教室との差別化やキャリアを広げるきっかけになります。
このように、協会の制度やサポートを利用すれば知識・経験がゼロでもキャリアにつなげることができます。
しかし、
「近くに認定レストランがない」
「資格をとってもすぐに実践で知識を活かせるか自信がない」
という方もいるでしょう。
あるいは
「子育てで自由に外出できない」
「会社員を本業にしているので、時間が捻出できない」
という方もいると思います。
そこで、続いては協会を利用せずに自分でキャリアを作る方法や、自宅やすきま時間を使ってできる仕事を紹介します。
自分で野菜ソムリエからキャリアを作る方法
協会認定レストランが近くにない方や、そもそも教室業に興味がない方は、自分で仕事を探すのも手です。
資格をとってから何しようかな〜とのんびりしていると、あっという間に知識を忘れてしまうので、知識・経験ゼロの方が早く手堅くキャリアを積む方法です!
自分で八百屋やレストランを探す
「野菜・果物にこだわりのある八百屋さん」や「野菜にこだわるおしゃれなレストラン」にとって、野菜の知識が豊富な方は即戦力になります。
座学で学んだだけの知識は時間が経つと忘れてしまいますが、自分の目で見て、実際に触ったり味を確かめた経験を重ねることで資格の知識が確実に身につくので、現場の仕事はおすすめです。
最近は野菜にこだわりのあるおしゃれな八百屋さんや対面販売を重視する店も増えているので、接客業の練習にもなります。
野菜果物の魅力を伝える野菜ソムリエキャリアの第一歩としておすすめです。
協会認定を受けていないレストランでも野菜にこだわっている店はたくさんありますし、野菜ソムリエという名前は十分に認知されているので、気になるレストランを見つけたら求人をチェックしておきましょう。
クラウドソーシングを使って自宅・スキマ時間で仕事をする
子供が小さかったり本業があるなどの理由で、今すぐに接客やサービス業といった仕事が難しい方は、クラウドソーシングサイトを使って仕事を受注する方法もあります。
クラウドソーシングサービスとは
- クラウドソーシングサイト上に掲載されている仕事の中から興味があるものに応募し、採用されたのちに仕事を請け負う
- 個人や企業が、インターネット上で業務委託の仕事を受発注・納品・支払いまで完結する
クラウドソーシングは子供が小さい主婦やさまざまな事情で外での仕事が出来ない方だけでなく、会社員の副業としても活用されています。
約400万人の利用者がいる最大手の「クラウドワークス」で、野菜ソムリエを活かした仕事案件を調べてみました。
経験からいうと、クラウドソーシングで野菜ソムリエが活かせるのはライター業が多く、栄養士などの国家資格と同じ条件で仕事が受けられるものもあります。
こういった案件を一つ一つこなしていくことで、すきま時間や子育ての合間を利用ながら野菜ソムリエとして仕事ができます。
すきま時間で毎回案件を探していくのは大変ですが、仕事内容が評価されれば継続的に仕事をいただけるようになります!
さて、実績ゼロから野菜ソムリエを仕事にする方法をまとめてみました。まとめると、
- 協会サポートを利用して仕事をする(認定レストラン・料理教室)
- 自分で仕事を見つける(八百屋・レストラン)
- クラウドソーシングを使い自宅で仕事をする(ライター)
これを読んで、八百屋でバイトやクラウドソーシングなんて稼げなさそう…なんて思っていませんか?
少し厳しいですが、野菜ソムリエにはすでに6万人以上の資格取得者がおり、管理栄養士や調理師の資格と組み合わせて活動している方も多数います。
じゃあ、今から野菜ソムリエになっても役に立たないかも…と思うかもしれませんが、決してそんなことはありません。
最後に、野菜ソムリエのキャリアづくりのきっかけにおすすめの活用法を紹介します。
資格の活かし方が決まっている方もそうでない方も、使って損はないのでぜひ知っておいてください。
野菜ソムリエのコミュニティを活用しよう
野菜ソムリエには資格者限定のさまざまなコミュニティがあり、野菜ソムリエ同士が交流をしています。
コミュニティの一例
- 都道府県や地域に特化したコミュニティ
- 子育てママを中心としたコミュニティ
- 海外文化交流を目的としたコミュニティ
食や野菜・果物をきっかけにいろいろなキャリアを持つ人が集まるので、仕事とはまた違う新たな居場所になります。
こうしたコミュニティに所属するメリットを2つお伝えしますね。
勉強会やイベントに参加できる
野菜ソムリエのコミュニティでは、コミュニティメンバーによって定期的に勉強会やイベントが行われています。テーマは野菜や果物を中心に、本講座やネットで出てこないような濃い知識が学べるので、資格の知識をさらに深めることができるのが特徴です。
最近はコロナ禍の影響でオンラインでのイベントがかなり増えたので、自宅にいながら参加することもできます。
野菜ソムリエ自体はすでに6万人以上が同じ講座を学んでいますが、自分が興味のある勉強会やイベントを通して知識を深めることで、野菜ソムリエのキャリアづくりやまわりとの差別化につながります。
コミュニティや仲間を通じて仕事がくることもある
野菜ソムリエはコミュニティが活発なこともあり、仲間とのつながりを大切にする雰囲気があります。
こうして交流のある方から、一般公開されていないような仕事を紹介してもらえることは実際にあります。
例を挙げると、人数や地域が限定された販売イベントや、野菜の中でも少しニッチなジャンルの案件を扱うとき、などです。
以上が、私が考える野菜ソムリエコミュニティのメリットです。
いいとこ取りだけするような姿勢は歓迎されませんが(それは野菜ソムリエに限らずどんな組織も一緒です)、自分が楽しみながらできることを少しずつ還元するだけでも大丈夫です。
野菜ソムリエのキャリアの作り方について、なんとなくイメージが掴めましたか?
とはいえ野菜ソムリエの受講料は結構高いので、迷われている方もいるでしょう。
実際に野菜ソムリエをとってみて感じたメリット・デメリットも正直に書いているので参考にしてみてください。
野菜ソムリエは、他の食や野菜の資格と比べて費用は高いです。 お金に余裕がある人や仕事の関係で取ったという人なら別ですが、そうではない場合、せっかく申し込んで資格を取っても、活かせなければ大金がムダになってしまいます。 で[…]